2696.今日の植物(2179):ホウガンヒルギ
今日の植物は、ホウガンヒルギといいます。引き続きセンダン科の植物です。
ホウガンヒルギは、センダン科 Xylocarpus 属(ホウガンヒルギ属)の植物で、The Plant Listの情報では、3つの種があるだけという小さな植物群のようです。
ウイキペディアの情報によりますと、この属の植物は、アフリカ東部からトンガにいたるマングローブ地帯に分布する植物で、センダン科のとしては唯一のマングローブ植物だということです。
切手に描かれているXylocarpus granatum種について情報がありました。
それによりますと、この種はアフリカ、アジア、オーストラリアおよび太平洋の島嶼に広く分布しているということです。これらの地域の干満のある海岸、水辺に生育するマングローブ植物なのですが、危惧の度合いは低いながら絶滅が危惧されている植物でもあるということです。
また、なかなか有用な植物でもあるようで、堅くて腐りにくいところから船を作るのに使われ、建築用や家具を作る材料ともなっているとのことです。しかし、木そのものは、曲がったものがおおく中空になるものもあって大きな材とはなりにくいのだそうです。薪としても使われるそうですが、早く燃えてしまうとか、タンニンを含むところからロープに塗って強化するのに使われ、染料にもなり、樹皮や果実、種子は伝統的な薬用植物でもあるということです。
写真です。これもネットから借用しています。ホウガンヒルギという属名は、右の砲丸のような果実から来ているようです。それでもヒルギという名前はヒルギの仲間と混同されそうですからあんまりよい命名ではないように思われます。
ホウガンヒルギ Xylocarpus granatum
mineo マイネオ パケットギフト 10GB
切手です。
ホウガンヒルギ Xylocarpus granatum
2020年 スリランカ発行(世界湿地の日)
●この切手は、次のセットで発行されました。たくさんのマングローブを形成する植物が取り上げられています。⇒切手植物図鑑
ホウガンヒルギは、センダン科 Xylocarpus 属(ホウガンヒルギ属)の植物で、The Plant Listの情報では、3つの種があるだけという小さな植物群のようです。
ウイキペディアの情報によりますと、この属の植物は、アフリカ東部からトンガにいたるマングローブ地帯に分布する植物で、センダン科のとしては唯一のマングローブ植物だということです。
切手に描かれているXylocarpus granatum種について情報がありました。
それによりますと、この種はアフリカ、アジア、オーストラリアおよび太平洋の島嶼に広く分布しているということです。これらの地域の干満のある海岸、水辺に生育するマングローブ植物なのですが、危惧の度合いは低いながら絶滅が危惧されている植物でもあるということです。
また、なかなか有用な植物でもあるようで、堅くて腐りにくいところから船を作るのに使われ、建築用や家具を作る材料ともなっているとのことです。しかし、木そのものは、曲がったものがおおく中空になるものもあって大きな材とはなりにくいのだそうです。薪としても使われるそうですが、早く燃えてしまうとか、タンニンを含むところからロープに塗って強化するのに使われ、染料にもなり、樹皮や果実、種子は伝統的な薬用植物でもあるということです。
写真です。これもネットから借用しています。ホウガンヒルギという属名は、右の砲丸のような果実から来ているようです。それでもヒルギという名前はヒルギの仲間と混同されそうですからあんまりよい命名ではないように思われます。
ホウガンヒルギ Xylocarpus granatum
mineo マイネオ パケットギフト 10GB
切手です。
ホウガンヒルギ Xylocarpus granatum
2020年 スリランカ発行(世界湿地の日)
●この切手は、次のセットで発行されました。たくさんのマングローブを形成する植物が取り上げられています。⇒切手植物図鑑
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2695.今日の植物(2178):トリキリア
今日の植物は、トリキリアといいます。引き続きセンダン科の植物です。
トリキリアは、センダン科 Trichilia 属(トリキリア属)の植物で、The Plant Listの情報によりますと、107の種を含む属だということですから、かなり大きな植物群だと言えそうです。
ウイキペディアの情報によりますと、この属の植物はサハラ砂漠より南からアフリカ南部の熱帯地域に分布しているということです。民間の薬用植物として使われまたりシャーマニズム(呪術)用にも使われるようです。
切手に描かれているTrichilia emetica種は、Natal mahoganyと呼ばれ、モザンビークの伝統的なミニチュア工芸品とされるPsikhelekedanaの素材として知られているということです。
写真です。Trichilia emetica種の写真とPsikhelekedanaの写真を借りてきました。
トリキリア・エメティカ Trichilia emetica
●これがそのミニチュア工芸品です。今回初めて知ったのですが、見ていると楽しい気分になります。
切手です。そのモザンビークから発行されていました。
Tトリキリア・エメティカ Trichilia emetica
1982年 モザンビーク発行(果物)
●この切手と一緒に発行された切手はこちらです。⇒切手植物図鑑
薬用植物ではなく果物を描いた切手のようです。
トリキリアは、センダン科 Trichilia 属(トリキリア属)の植物で、The Plant Listの情報によりますと、107の種を含む属だということですから、かなり大きな植物群だと言えそうです。
ウイキペディアの情報によりますと、この属の植物はサハラ砂漠より南からアフリカ南部の熱帯地域に分布しているということです。民間の薬用植物として使われまたりシャーマニズム(呪術)用にも使われるようです。
切手に描かれているTrichilia emetica種は、Natal mahoganyと呼ばれ、モザンビークの伝統的なミニチュア工芸品とされるPsikhelekedanaの素材として知られているということです。
写真です。Trichilia emetica種の写真とPsikhelekedanaの写真を借りてきました。
トリキリア・エメティカ Trichilia emetica
●これがそのミニチュア工芸品です。今回初めて知ったのですが、見ていると楽しい気分になります。
切手です。そのモザンビークから発行されていました。
Tトリキリア・エメティカ Trichilia emetica
1982年 モザンビーク発行(果物)
●この切手と一緒に発行された切手はこちらです。⇒切手植物図鑑
薬用植物ではなく果物を描いた切手のようです。
2694.今日の植物(2177):ククラシア
今日の植物は、ククラシアといいます。引き続きセンダン科の未登場植物です。
ククラシアは、センダン科 Chukrasia 属(ククラシア属)の植物で、切手に取り上げられているChukrasia tabularis種だけの1属1種の植物だということです。
ウイキペディアの情報によりますと、この植物はIndian mahogany(インドのマホガニー)と呼ばれ、バングラデシュから、カンボジア、中国、インド、インドネシア、ミャンマーなど東南アジアの広い地域に自生している植物です。また、アメリカを始めアフリカ、アメリカ大陸にも導入されているということです。
この植物は薬効物質を含んでいて、インドの伝統的な医学であるアーユルヴェーダで重要な薬草として使われているそうです。
写真です。これもネットから借用しています。
ククラシア・タブラリス Chukrasia tabularis
切手です。
ククラシア・タブラリス Chukrasia tabularis
2019年 ミャンマー発行(毎月の祭礼)
●この切手は、12カ月の毎月の祭礼を描いて発行されました。横長の切手が12種類揃うと壮観です。こちらです⇒切手植物図鑑
この祭礼はBoat Racing Festivalと記してあります。この切手にありますように、ミャンマーでは9月に競漕の祭礼が行われています。王国の時代から、水上の守りを固めるためにこの行事が行われてきたことに由来しているということです。
ミャンマーでは軍事クーデターで軍による圧政が続いています。今年の9月には、切手に描かれているような祭礼が穏やかに催されるのでしょうか。
ククラシアは、センダン科 Chukrasia 属(ククラシア属)の植物で、切手に取り上げられているChukrasia tabularis種だけの1属1種の植物だということです。
ウイキペディアの情報によりますと、この植物はIndian mahogany(インドのマホガニー)と呼ばれ、バングラデシュから、カンボジア、中国、インド、インドネシア、ミャンマーなど東南アジアの広い地域に自生している植物です。また、アメリカを始めアフリカ、アメリカ大陸にも導入されているということです。
この植物は薬効物質を含んでいて、インドの伝統的な医学であるアーユルヴェーダで重要な薬草として使われているそうです。
写真です。これもネットから借用しています。
ククラシア・タブラリス Chukrasia tabularis
切手です。
ククラシア・タブラリス Chukrasia tabularis
2019年 ミャンマー発行(毎月の祭礼)
●この切手は、12カ月の毎月の祭礼を描いて発行されました。横長の切手が12種類揃うと壮観です。こちらです⇒切手植物図鑑
この祭礼はBoat Racing Festivalと記してあります。この切手にありますように、ミャンマーでは9月に競漕の祭礼が行われています。王国の時代から、水上の守りを固めるためにこの行事が行われてきたことに由来しているということです。
ミャンマーでは軍事クーデターで軍による圧政が続いています。今年の9月には、切手に描かれているような祭礼が穏やかに催されるのでしょうか。
2693.今日の植物(2176):ランシウム
今日の植物は、ランシウムといいます。未登場の植物の科は、セリ科からセンダン科に移ってきました。
ランシウムは、センダン科 Lansium 属(ランシウム属)の植物で、The Plant Listによれば、この属に分類される種は1種のみということになっています。
一方ウイキペディアの情報によりますと、この属には「少なくとも3種が分類される」とされていて、見解が分かれているようです。そのウイキペディアの情報では、切手に描かれているLansium parasiticum種は食用とされる果実をつける植物で、東南アジアの熱帯地域で栽培されている植物だということです。
ウイキペディアの情報を読んでみますと、このLansium parasiticum種以外の種はかつてはLansium 属に分類されていたのですが、現在ではAglaia属とReinwardtiodendron属に分類されるようになったという記述がありました。従って、現在ではこの1種のみが*属とされているということになって、結論はThe Plant Listと同じことになりそうです。
この種は、高さ30メートルにもなるようで、食用になる果実は小さなジャガイモに似てブドウのように房上に付くのだということです。果皮をむいた形は皮をとったニンニクのようで、果実の味はブドウとグレープフルーツの味を足したようだとウイキペディアは言っております。
写真です。これもネットから借用しています。
ランシウム・パラシティクム Lansium parasiticum
遊戯王 異種闘争 3枚
●右の皮をむいたところは、ニンニクというよりはライチに似ているように見えます。
切手です。2種類ありました。いずれもインドネシアから発行されたものです。
ランシウム・パラシティクム Lansium domesticum(=Lansium parasiticum)
2009年 インドネシア発行 1997年 インドネシア発行
(地域の動植物) (動植物)
●これらの切手が発行されたセットはこちらです。2009年、1997年
(お知らせです)
同じセンダン科のセンダンを描いた切手を入手しましたので、追加しました。⇒センダン
ランシウムは、センダン科 Lansium 属(ランシウム属)の植物で、The Plant Listによれば、この属に分類される種は1種のみということになっています。
一方ウイキペディアの情報によりますと、この属には「少なくとも3種が分類される」とされていて、見解が分かれているようです。そのウイキペディアの情報では、切手に描かれているLansium parasiticum種は食用とされる果実をつける植物で、東南アジアの熱帯地域で栽培されている植物だということです。
ウイキペディアの情報を読んでみますと、このLansium parasiticum種以外の種はかつてはLansium 属に分類されていたのですが、現在ではAglaia属とReinwardtiodendron属に分類されるようになったという記述がありました。従って、現在ではこの1種のみが*属とされているということになって、結論はThe Plant Listと同じことになりそうです。
この種は、高さ30メートルにもなるようで、食用になる果実は小さなジャガイモに似てブドウのように房上に付くのだということです。果皮をむいた形は皮をとったニンニクのようで、果実の味はブドウとグレープフルーツの味を足したようだとウイキペディアは言っております。
写真です。これもネットから借用しています。
ランシウム・パラシティクム Lansium parasiticum
遊戯王 異種闘争 3枚
●右の皮をむいたところは、ニンニクというよりはライチに似ているように見えます。
切手です。2種類ありました。いずれもインドネシアから発行されたものです。
ランシウム・パラシティクム Lansium domesticum(=Lansium parasiticum)
2009年 インドネシア発行 1997年 インドネシア発行
(地域の動植物) (動植物)
●これらの切手が発行されたセットはこちらです。2009年、1997年
(お知らせです)
同じセンダン科のセンダンを描いた切手を入手しましたので、追加しました。⇒センダン
2692.今日の植物(2175):ミツバグサ
今日の植物は、ミツバグサと言います。
ミツバグサは、セリ科 Pimpinella 属(ミツバグサ属)の植物で、The Plant Listには115の種があげてありましたので、かなり大きな属ということになります。
ウイキペディアにはこの属に関する情報は少なくて、セリ科に分類されるということとアニスという香りのよい種がこの属に含まれているという情報しかありませんでした。
もう少し情報をさがそうと、他のサイトで調べてみたところ、この属の植物は、ヨーロッパから東アジア、中東といった広い地域で古くから薬草や香辛料として使われてきたことが記されています。中でもアニス(Pimpinella anisum)は、飲料のスピリッツドリンクの香りとして使われています。また古代エジプトではミイラを作る際の臭い消しとしても使われたという情報もありました。
切手に描かれているPimpinella cypria種は、北キプロスに固有の植物で、北向きの石灰質の土壌で育ち、小さな白い花をまとまって咲かせます。
写真です。ネットから借用しています。
ピンピネラ・キプリア Pimpinella cypria
切手です。その北キプロス(今はトルコ領です)から発行されています。
ピンピネラ・キプリア Pimpinella cypria
2004年 トルコ領キプロス発行(花)
●この切手は次のセットで発行されました。⇒切手植物図鑑
種小名のcypriaは、「キプロスの」というだと思います。
ミツバグサは、セリ科 Pimpinella 属(ミツバグサ属)の植物で、The Plant Listには115の種があげてありましたので、かなり大きな属ということになります。
ウイキペディアにはこの属に関する情報は少なくて、セリ科に分類されるということとアニスという香りのよい種がこの属に含まれているという情報しかありませんでした。
もう少し情報をさがそうと、他のサイトで調べてみたところ、この属の植物は、ヨーロッパから東アジア、中東といった広い地域で古くから薬草や香辛料として使われてきたことが記されています。中でもアニス(Pimpinella anisum)は、飲料のスピリッツドリンクの香りとして使われています。また古代エジプトではミイラを作る際の臭い消しとしても使われたという情報もありました。
切手に描かれているPimpinella cypria種は、北キプロスに固有の植物で、北向きの石灰質の土壌で育ち、小さな白い花をまとまって咲かせます。
写真です。ネットから借用しています。
ピンピネラ・キプリア Pimpinella cypria
切手です。その北キプロス(今はトルコ領です)から発行されています。
ピンピネラ・キプリア Pimpinella cypria
2004年 トルコ領キプロス発行(花)
●この切手は次のセットで発行されました。⇒切手植物図鑑
種小名のcypriaは、「キプロスの」というだと思います。